“子育て”と“お料理”は、切っても切れない関係。
子どもが生まれてから 一人立ちするまでのあいだ、子どもの成長段階に応じて子育ての内容は変わっていくものだけど、「子どもに食べさせる」ということだけは一貫して続くこと。
そこに“おいしい”や“楽しい”があるかどうかは、子どもの成長や親子関係にとって、とても重要なことだと思う。
いつもオシャベリが楽しく、“シェフ”ではなく“シュフ”だという平野レミさんのレシピ付きエッセイ集。
お料理が好きではない私でも、お料理の楽しさがわかるかもしれない気がして、楽しくお料理できちゃう人の子育てってどんな感じなんだろうと興味もあって。
本屋さんに並んでいるのを見かけて読んでみたくなった本。
○ 一緒に食卓を囲むと仲良しになれること
○ キッチンが元気であること
○ お料理を通じてできる子どもとの信頼関係のこと など
オリジナルレシピ付きで、子育てにおけるお料理の大切さや楽しくなるヒントがたくさんつまっていた。
子どもの頃の思い出のなかに“おいしい思い出” がある人って、多いと思う。
例えばお母さんが作ってくれるおにぎり。
自分で自分のために握るおにぎりと、お母さんが我が子のために握るおにぎりとでは、何かが違う。
私もそういうお料理を息子に食べさせたい。毎日の食事作りを続けられる原動力みたいなもの。
子育ては「おいしいバトンパス」でつながっていくんだと、この本を読んであらためて感じた。
毎日のごはん作りがめんどうになったら、手に取ってみてほしい。
“めんどう”が“おいしい”に変わるかも。
本の情報
『おいしい子育て』
平野レミ/著 和田誠/絵 2022年 ポプラ社 175p 19cm エッセイ集 一般書