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2025年7月6日

🌱荒井良二のおすすめ絵本『はっぴぃさん』


本文より


はっぴぃさんは

こまったことや ねがいごとを きいてくれるのです

やまの うえの おなおきな いしの うえに

はっぴぃさんは ときどき くるのだそうです


(中略)


はっぴぃさん はっぴぃさん

どうぞ ねがいを きいてください!

はっぴぃさん!



ねがいごとっていいな


ぼくは何でものろのろしちゃう。

どうしたらのろのろしなくなるの?


わたしは何でもあわてちゃう。

どうしたらあわてなくなるの?


きっとのろのしちゃうのは、

いつもていねいだから。


きっとあわてちゃうのは

いつも一生懸命だから。


小さな願い事から大きな願い事まで。

願い事を持つことは、自分を見つめることにつながるのかも。

そして、誰かと認め合うことにも。


きっとはっぴぃさんは、みんな自分の心の中にいる。


本の情報

『はっぴぃさん』

荒井良二 2003年 偕成社 32p 23cm 絵本

読んでもらうなら4歳頃から 自分で読むなら小学校低学年頃から




2025年6月15日

🌱雨の季節に読みたい絵本『おじさんのかさ』

雨の絵本といえば思い浮かぶのは、佐野洋子の名作絵本『おじさんのかさ』

雨の絵本の中で1番好きかもしれない。

なのに私の本棚には持ち合わせてなくて。

だから写真は我が家のおじさん(夫)のかさ。


雨が降ってもささないかさ?!

主人公のおじさんは、出かけるときはいつもかさと一緒。

でも、雨が降っても決してかさをささない。

なぜかって、かさが濡れてしまうから。

それほど大切にしているおじさんのかさ。

ある雨の日、男の子がかさに入れてほしいと言うけれど、おじさんは聞こえないふり。

男の子は友だちのかさに入れてもらって歌いながら帰っていく。

あめが ふったら ポンポロロン

あめが ふったら ピッチャンチャン


雨の中、ふと気づかされること

まねして口ずさんでいるうちに、おじさんは大切なことに気がついた。

大人になっても、子どもから気づかされる大切なことってたくさんある。

雨の多い季節、ぜひ手にとって読んでみてほしい絵本。


本の情報

『おじさんのかさ』

佐野洋子/作・絵 1992年 講談社 21p 31cm




2025年2月23日

🌱おうちにトラがやってきた!『おちゃのじかんにきたとら』

 


あらすじ

ソフィーとお母さんがお茶の時間にしようとしていると、玄関のベルが鳴りました。

やって来たのは、なんと、とら!

「ごめんください。ぼくとてもおなかがすいているんです。おちゃのじかんにごいっしょさせていただけませんか。」と、礼儀正しく。

ソフィーとお母さんはとらを迎え入れ、お茶の時間がはじまりました。

大きなとらは、それはもう食べるは食べる!


おすすめポイント

ありふれた日常の中におとずれた非日常を、あたたかく迎え入れる物語。

コロナ禍以降、自宅に来客を迎え入れてお茶することもむずかしくなった時期もあったけど。

うちにもとらが来るといいな!


本の情報

『おちゃのじかんにきたとら』

ジュディス・カー/作・絵 晴海耕平/訳

1994年 童話館 32p 26cm イギリスの絵本

自分で読むなら小学校低学年頃から 読んでもらうなら3歳頃から




2025年2月2日

🌱ねこ!ねこ!ねこ!ねこの絵本!


🎵ねこはこたつでまるくなる🎵

そんな寒い季節、2月22日はにゃんにゃんにゃんで「ねこの日」。

おうちであたたまりながら読みたい、ねこの絵本です。


あらすじ


とてもとしとったおじいさんと、とてもとしとったおばあさん。

2人は花に囲まれたこぢんまりした家でさびしく暮らしていました。

ある日おばあさんが「ねこが一ぴきいたらねえ」というと、

「ねこを一ぴきとってきてやろうよ」とおじいさん。

おじいさんは丘をこえて谷をとおって、ねこでいっぱいの丘にでました。


そこにもねこ、あそこにもねこ、

どこにも、かしこにも、ねことこねこ、

ひゃっぴきのねこ、

せんびきのねこ、

ひゃくまんびき、一おく一ちょうひきのねこ。

< 本文より >


おじいさんはこの中からねこを1ぴき選ぼうとしますが、選びきれず、みんなつれて帰ることにしました。

おじいさんとねこの大行列です。

うちに帰るとおじいさんとおばあさんは、どのねこをうちにおくか、ねこたちに決めさせることにしました。

繰り返しの言葉が耳に心地よく、100まんびきのねこたちの描写がたのしい、ねこ好きな人にもそうでない人にもオススメしたい、ねこの絵本です。


本の情報

『100まんびきのねこ』

ワンダ・ガアグ/ぶん・え いしいももこ/やく 1961年 福音館書店 31p 20cm アメリカの絵本

読んであげるなら3歳頃から 自分で読むなら小学校低学年頃から




2025年1月1日

🌱伝統行事を子どもと楽しむ『和の行事えほん』


内容紹介

1年を通して四季折々を感じることができる日本の伝統行事。

その1つ1つを丁寧に紹介してくれる絵本。

ひと月ごとに最初のページがカレンダーになっているのもわかりやすい。

例えば1月のお正月。お正月飾りや鏡餅、お節料理、初詣やかるたなど、新年を盛り立ててくれるあれこれがたくさん。そのあと七草粥や鏡開きと続く。

それらの言葉の意味や由来はもちろん、お祝いの仕方や楽しみ方まで、わかりやすい絵と言葉で紹介されている。お節料理のページは本当に美味しそう。

その他、お正月、節分、ひな祭り、七夕、お盆、お彼岸、十五夜、七五三などなど...。日本の伝統行事・伝統文化・四季折々の行事が、こまかいものまで丁寧に紹介されている。その季節の気候や草花、旬の食べ物にいるまで。1年を通して活躍する絵本。


おすすめポイント

伝統行事って由来や詳しいことはよく知らなくても、子どもの頃に家族で過ごした思い出があったり、学校で行事が開催された記憶が残っていたり。いつも何となく身近にあったもの。そんな伝統行事も、きちんとしようと思うと、ちょっとコムズカシイ気がする。

この絵本は、難しい説明ではなく、すぐに取り入れられそうなことが紹介されていたり、家族で楽しく過ごせそうな絵で紹介されていたり。日本の伝統行事や四季について、「知識として得る」だけでなく、「楽しむ」ことができる内容となっている。

手元に置いておくと1年を通して出番のある絵本。

英語にも翻訳されているので、外国の方に日本のことを紹介するのにもおすすめ。


本の情報

『「和」の行事えほん』(全2巻)

1.春と夏の巻 2.秋と冬の巻

高野紀子/作 2006年 あすなろ書房 60p 21cm 絵本

自分で読むなら小学校低学年頃から 読んでもらうなら5歳頃から


 

「和」の行事えほん』(英語版)

A Visual Guide to Annual Events in Japan

Noriko Takano Transleted by Reiko Matano, Margaret Breer

2010 あすなろ書房




2024年11月24日

🌱ウクライナ民話『てぶくろ』冬の定番名作絵本

ウクライナへの平和を願う思いから、2022年に話題となった作品。ウクライナ民話をもとに作られた絵本であることに加え、様々な種類の動物が1つの手袋の中で場所を譲り合いながら暮らそうというストーリーが、共生や平和への願いにつながっている。

古くから語り継がれた民話のもとに描かれ、日本では1965年に出版されて以来、長く読み継がれる、冬の定番名作絵本。


あらすじ

森を歩いていたおじいさんが、手袋を片方落として、行ってしまいました。すると、ねずみがやってきて、「ここでくらすことにわ」と、手袋にもぐりこみました。そこへかえるがやってきて、「わたしもいれて」。次にうさぎがやってきて、「ぼくもいれてよ」。

動物たちが次から次へ...。「わたしも」「ぼくも」とやってきます。 こんな大きな動物まで?もう無理!でも動物たちは、「それじゃどうぞ」。

手袋の中はもうぎゅうぎゅう!おしくらまんじゅう!

おじいさんは、手袋が片方ないのに気がついて、もどってきました。さぁ、びっくりした動物たちは、いったいどうしたのでしょう?


おすすめポイント

ごく普通の片方の手袋の落としもの。その手袋を舞台に「いれて」「どうぞ」が繰り返されるうち、次々にやってくる大きな動物たち。

次はどんな動物が来るんだろう?入れるのかな?どんどんふくらむ手袋とともに、ワクワクとドキドキもふくらみます。

子どもたちは繰り返しのお話が大好き。何度読んでも「もう1回!」と言われること間違いないの絵本です。

背景は暗い雪の森。冷たい雪の舞う背景が、手袋の中にいる動物たちの温かさや思いやりを、よりいっそう感じさせてくれます。

動物たちの名前や着ている民族衣装も、それぞれの個性を表現し、物語を盛り立てます。

ちょっぴり不思議で、心温まる物語。 寒い季節に、ぜひご一読ください!


本の情報

ウクライナ民話『てぶくろ』

エウゲーニー・M・ラチョフ/え うちだりさこ/やく 1965年 福音館書店 16p 28cm ウクライナの絵本 自分で読むなら小学校低学年頃から 読んでもらうなら2、3歳頃から




🌱『ゆきのひ』雪を楽しむ冬のおすすめ絵本

雪が積もったら、いつもの歩き慣れた道だって、足跡をつけて歩くだけで楽しい!大人だって子どもだって、雪が降ったらワクワクする!

雪の美しさや楽しさが伝わってくる、冬に読みたいおすすめ絵本。


あらすじ

ある朝ピーターが目を覚ますと、窓の外には雪が積もっていた。

ピーターは外へ飛び出した!

積もった雪の上は、足跡をつけて歩くだけで楽しい。

木に積もった雪をつっつくのだっておもしろい。

雪があるだけで、外遊びはグンと楽しくなる。

だけど、雪がとけてしまうと悲しくなる。

雪で遊ぶ新鮮な喜びや楽しさ、そして、いつしかとけてしまうはかなさ。

心に余韻の残る1冊です。


おすすめポイント

雪が積もった日のピーターのワクワクする気持ちや、あふれてくる好奇心が、シンプルに伝わてくる。

雪が降った日の子どもたちは、きっとみんなピーターと同じ気持ち。(本当は大人だって!)

コラージュで描かれた雪が美しい、冬に読みたくなるおすすめ絵本。


本の情報

『ゆきのひ』

エズラ・ジャック・キーツ/作・絵 木島始/訳 1969年 偕成社 32p 23cm アメリカの絵本 コルデコット賞受賞作品 自分で読むなら小学校低学年頃から 読んでもらうなら3歳頃から

コルデコット賞:アメリカで出版された絵本の中でもっともすぐれた作品の画家に対して1年に1度贈られる賞。1937年にアメリカ図書館協会によって創設。19世紀イギリスの絵本画家ランドルフ・J・コルデコットの名にちなんでいる。


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『ゆきのひ』のピーター、その後の成長物語