2024年9月23日

🌱関西弁が楽しい『ぼちぼちいこか』


大人だって子どもだって、新しいことがスタートするときや新しいことにチャレンジするときは、何だか肩にチカラが入ってしまうもの。

そんなとき、ふわっと肩のチカラを抜いてリラックスさせてくれる絵本がある。


内容紹介

からだの大きな「ぼく」(かば)は、消防士やパイロット、ピアニストなど、いろいろなお仕事にチャレンジ。

どれもこれも、チャレンジしては見事に失敗ばかり。(その失敗のしかたがクスッと笑えるんです。)

だけど失敗したって、またチャレンジ!

そして、疲れたときは「ひとやすみ」。

関西弁の語り口も楽しい絵本です。


おすすめポイント

例えば新学期など、新しいことがスタートするときは、大人も子どもも多かれ少なかれ、新鮮な気持ちや楽しみな気持ちや期待感がある一方で、肩にチカラが入りすぎたり、不安な気持ちや緊張感だってある。

まさにそんな状況に一息いれてくれる絵本。

失敗したってまたチャレンジすればいい、疲れたら一休みすればいい。

「ぼく」(かば)がそう言ってくれているようです。

「ぼちぼちいこか」と。


本の情報

『ぼちぼちいこか』

マイク・セイラー/作 ロバート・グロスマン/絵 今江祥智/訳 1980年 偕成社 32p 26cm アメリカの絵本 読んでもらうなら3歳頃から 自分で読むなら小学校低学年頃から




🌱ヨシタケシンスケ〜子育て世代へのおすすめ本〜

言わずと知れた超売れっ子絵本作家ヨシタケシンスケ。

私の本棚にも息子の本棚にも、気がつけばヨシタケ本がいっぱいある。

デビュー作『りんごかもしれない』以来、男女を問わず世代を越えてブームを巻き起こし続けている。

その理由と、特に子育て世代にイチオシの作品を紹介。


人気の秘訣

♢「子ども目線」「おとな目線」「親目線」、どの角度からでも読める。⇒老若男女、多くの人が共感できる。

♢クスッと笑える中にも、心の深いところにじんわりと伝わってくるものがある。⇒笑いあり、涙あり。

♢日常のちょっとした出来事や疑問に、柔軟な発想を投げかけてくれる。⇒答えではなくヒントをくれる。

♢一見むずかしそうなテーマでも、肩のチカラを抜いて読める。逆に、肩のチカラを抜いて読んでいたら、深い内容に気づかされる。⇒「絵本」という形態にピッタリ。

子どもから大人まで年齢や性別に関わらず幅広く読まれ、現代の世の中においてブームとなっているヨシタケシンスケ。その理由もまた、読む人の数だけ幅広く見つかりそうだ。


子育て世代へのおすすめ本

数あるヨシタケシンスケ作品の中から、特に子どもを取り巻く大人たちにおすすめしたい2冊を取り上げてみた。

『ヨチヨチ父ーとまどう日々』

初めての育児は大変すぎて、体力的にも心理的にも(育児モノを)描くことができませんでした。育児がちょっとひと段落ついて、心の整理がされてきて、やっと今回、育児モノを描くことができました。子育てが一番大変な時に、子育てについて考える余裕なんてないのです。 <著者あとがきより>

まさに今、育児に日々奮闘中の方にぜひオススメしたい1冊。

私も息子が生まれてしばらく、日々の成長の記録を書き留めておきたいと常々思っていたものの、結局そんな余裕はまったくなかった。息子が10歳のときにこの本を読み、毎日毎日ひとつひとつ精一杯だった自分がなつかしく思い出された。

母親目線ではなく父親目線で描かれている子育てエッセイは、まだまだ少ない。当時は考える余裕のなかった父親の立場にもクスッと笑える。

今まさに赤ちゃんとの大変な毎日を過ごしているお母さんお父さんたちに、ぜひ読んでもらいたい。

絵が中心で読みやすく、どのページからでも1コマだけでも読めて、大変な毎日に一瞬の「ホッとする」を差し入れてくれるに違いない。

本の情報

『ヨチヨチ父ーとまどう日々』

ヨシタケ シンスケ/著 2017年 赤ちゃんとママ社 子育てエッセイ 一般書


『なんだろう なんだろう』

なんだろうなんだろう「がっこう」ってなんだろう

「たのしい」ってなんだろう

「うそ」ってなんだろう

「友だち」ってなんだろう

「しあわせ」ってなんだろう

「自分」ってなんだろう...

子育てをしていると、子どもから投げかけられる色々な疑問に対し、ときには答えに困ることもある。

大人も考え込んでしまう色々な「なんだろう」。

その「なんだろう」に対する「こんな考えどうでしょう?」 というヨシタケ流ヒントがたくさんつまっている。

いろんな考えや、いろんな気持ちがあっていいんだ。

わからないことがあっていいんだ。

身体とともに心も大きく成長していく子どもたち。

その子どもを取り巻く大人たち。

その両方に届けたい1冊。

本の情報

『なんだろう なんだろう』

ヨシタケ シンスケ/著 2019年 光村図書 絵本 小学校低学年頃から




🌱な〜んにもしたくない日の私の読書法

今日は朝からな~んにもやる気がしない。

たまにはそんな日だってある。

そんな日は、本だって読む気がしない。

いやいや、そんなときでも読めちゃう本がある。

どのページからでも、1行だけでも、ふらっと寄り道するみたいに読めて、思いがけずステキな言葉に出会えるかもしれない本。

詩集や名言集といわれる本たち。

詩集はとっつきにくい?名言集はこむずかしい?

いえいえ、そうでもないんです。


「ムーミン谷の名言シリーズ」

名言集って私は普段あまり好んで読むことはないのだけれど、それでも好きなのが、このシリーズ。

「いつもやさしく愛想よく」なんて、やってられないよ。理由はかんたん。時間がないんだ。(スナフキンの言葉より)

たくさんあるムーミンのお話の中から、心に響く言葉、クスッと笑える言葉、生きるヒントをくれる言葉たちが、ギュッと1冊につまっている。

お話の中から、ほんの数行の名言だけを抜粋して書かれているシンプルなもの。

ムーミンのお話を読んだことがなくても大丈夫。

きっとステキな言葉に出会えるはず。

本の情報

「ムーミン谷の名言シリーズ」全4巻

トーべ・ヤンソン/作・絵 2020年 講談社 60p 小学校中学年頃から


阪田寛夫『てんとうむし』

詩集はきっといいものがたくさんあるのだろうけれど、他のジャンルの本に比べると、手に取ってみる機会は少ないかもしれない。

だからこそ、ちょっと気分を変えたいときには、寄り道気分であえて手に取ってみる。

短いものが多い詩は、立ち読みだってしやすい。

私の詩集の選び方は単純。

装丁を見てステキだなと思うもの。この本もそう。

子ども向けに出版されている詩集だと、「詩ってむずかしそう」という先入観を取っ払って、取っつきやすいかもしれない。

リズムよく読んでいると、いつのまにか気持ちが晴れてることだってある。

本の情報

阪田寛夫『てんとうむし』

阪田寛夫/作 1988年 童話屋 160p 15cm 読んでもらうなら4、5歳頃から 自分で読むなら小学校低学年頃から




🌱お出かけのおともに!tupera tuperaの遊べる絵本

息子がまだ小さかった頃、長時間のお出かけをするときは、退屈しないよう、ご機嫌に過ごせるようにと、お出かけ用のおもちゃや絵本をよく持ち歩いたものだった。その中でもおすすめしたいのが、tupera tuperaの遊べる絵本たち。


『かおノート』

遊びとアートが一体になった絵本

1ページに1顔。「顔のベース」となる部分が描かれている。その数なんと全52種類。

そして目・鼻・口など「顔のパーツ」シールがたっぷり6ページ分。

ベースの顔に、自分でシールを貼ったりペンや色鉛筆で自由に描いたり。

tupera tuperaと自分との合作のような、世界に1つだけの顔のできあがり!

福笑いがアートな絵本になった!

大人も子どもも遊んで笑える『かおノート』

1人でこっそり作っても楽しい!誰かと一緒に作っても楽しい!

お出かけにうれしいポイント

顔のパーツシールも本のページとして付いているため、シールがバラバラしないところが移動にうれしい。

出先で鉛筆やペンなど書く物がなくても、付属のシールだけで楽しめる。

1人で遊んでもみんなで遊んでも楽しめるから、移動中に子どもだけで遊ぶのも、出かけた先で一緒に遊ぶのも、どっちも楽しめる。

子どもとのお出かけに大活躍したイチオシの1冊!

本の情報

『かおノート』

tupera tupera/さく 2008年 コクヨ 56p 19cm 対象年齢2、3歳頃から


『ノージーのひまつぶしブック』

退屈がワクワクへ

他にも子どもとのお出かけにもってこいの本、その名もズバリ『ひまつぶしブック』

Eテレでおなじみ「ノージーのひらめき工房」から生まれた書き込み式の絵本。

自由に落書きしたり、遊んだり眺めたり。

退屈な時間がワクワク楽しい時間に大変身!

ひまつぶしのつもりが創造力まで育んでくれそうな1冊。

本の情報

『ノージーのひまつぶしブック』

NHK「ノージーのひらめき工房」制作チーム&tuper tupera/作 2014年 金の星社 96p 21cm 対象年齢4、5歳頃から




🌱『やさいはいきている』野菜のきれはし育ててみよう

息子が小学生だった頃、「学校の図書館で野菜の切れはしを育てる本を見つけておもしろかった!家でやってみたい!」と。

さっそくチャレンジしてみた!


内容紹介

ふだんから食べる機会の多い人参や大根やキャベツなどの身近な野菜たち。

その切れはしは、何気なく捨ててしまっているけれど。

育ててみると!まぁ不思議!のびるのびる!茎や葉っぱや根がぐんぐん伸びる!

しかも方法は簡単!

その力強い成長の様子を写真で見せてくれる絵本。

まさにタイトルのとおり「やさいはいきている」こと、そしてその生命力を実感させてくれる。

学校図書館で司書をやっていた頃、読んだ子どもたちからは必ず「やってみたい!」「やってみた!」という声が聞かれた絵本でもある。


おすすめポイント

野菜の切れはしは、水につけて日当たりの良いところに置いておくだけで驚くほど成長する(毎日の水かえは必要)。

簡単な上に、いつでも冷蔵庫に入っているような野菜でできるため、本を読んで興味を持てば小さい子どもと一緒にすぐに取りかかることができる。

そして人参や大根の葉っぱは、育てて収穫して料理して食べることもできる。

成長を観察する実験にもなり、捨ててしまうところだった野菜を自分で育てて食べることで食育にもつながる。

まずは「やってみたい!」と思うキッカケに、そして野菜に興味を持つキッカケに、ぜひ親子で読んでみてほしい絵本。


本の情報

『やさいはいきている』

藤田智/監修 岩間史朗/写真 2007年 ひさかたチャイルド 「しぜんにタッチ」シリーズ 28p 21cm 自分で読むなら小学校低学年頃から 読んであげるなら3・4歳頃~