縦長サイズが効果的
縦35cm✕横13cm。
縦長で細長いのっぽな絵本。
きれいな水色の表紙に、やさしい笑顔でぽっかりと空にうかぶお月さま。
まずはこの見た目だけで手にとってみたくなる絵本。
この縦長のカタチこそ、お月様から見た地上までの距離を、とても効果的に表現しているんです。
あらすじ
空にうかぶお月さまは、ある日、地上の池にもうひとりのお月さまがいることに気がつきます。
その月とお友だちになりたいと思ったお月さまは、その月をつれにくるよう、月のぼうやにお願いしました。
月のぼうやはカゴをさげて、ふわりふわりと地上へおりていきます。
途中、うっかり星をけとばしたり、飛行機に遭遇したり...
月のぼうやが地上の池で見つけたのは、とてもかわいらしいお月さまでした。
さて。月のぼうやは、空のお月さまのもとへ、どんなお月さまをつれて帰るのでしょうか。
結末は、ぜひ絵本を読んでたしかめてみてください!
おすすめポイント
ちょっぴりコミカルで気持ちがほっこりとあたたまる結末は、自分自身の魅力に気づかせてくれるような、自分を肯定する気持ちをそっと教えてくれるような、深いものとなっています。
夜が長くなる季節でもあり、夜空がきれいな季節でもある、秋から冬。そんな季節の夜に、ぜひ読んでほしい。
空にうかぶお月さまを見上げると、やさしくにっこりほほえみかけてくれる気がします。
本の情報
イブ・スパング・オルセン/作・絵 やまのうちきよこ/訳 1975年 福音館書店 24p 34cm デンマークの絵本 読んであげるなら3、4歳頃から 自分で読むなら小学校低学年頃から